「労働基準監督署」ですが。 監督官編2
さてさて、だいぶ間が空いてしまいましたが、監督署や監督官について書きたいと思います。
労働基準監督署というと、労働条件について取り締まるお役所 というイメージが強いのですが、実際にそれをしているのは、
労働基準監督官 という資格を持つだけなんです。ちなみに、「署長」になるのは、この労働基準監督官だけで、他の方が署長になる事は有りません。
さてさて、前回は監督官が来て、「是正勧告書」等を出された場合の対応に関して書きましたが、今回はもう一歩踏み込んでみたいと思います。
監督官から是正勧告を受け、そのあとほおっておいたらどうなるか・・・。
ここからは、各監督官により対応がかなり違ってきます。
パターン1:何度も是正を呼びかける。
是正の報告をしない事に関して何度も連絡が来て、報告を求めます。また、再度突然会社に来ることもあります。実はこれ、会社にしてみると良い事なんです。何故か?パターン2を見ると分かりますよ。
パターン2:再度の呼びかけの後、書類送検をする。
会社の改善を待ちません。一度指導等をして改善の意思が無ければ、原則通り「罰則の適用」をするため、書類送検をしてきます。どうですか?1で、何度も言われる方が良いでしょう?
この、書類送検に関してのハードルは、個々の監督官によりかなり差が有ります。ですから、そこも見極めての対応が必要だという事です。公共機関を相手にしていたり、サービス業の場合には、「書類送検」されることはかなりのダメージになるはずです。そこは避けなければいけませんので、どのように対応し、改善の意思を表していくか。これが従業になってきます。